- 1本目のベース購入から失敗したくない人
- 2本目のベース選びで理想の音を追求したい人
- ボディ材の特徴を知り、知識を付けたい人
- 自分のベースに使われている木材の特徴を知りたい人

ベースのボディに使われる木材で何か変わるの?
このような疑問を持ってはいませんか?
木なんてどれども同じに見えますもんね。




木なんて真剣に見た事ないよね。
しかし!
ベースを購入するのであれば、何も考えず購入するのは絶対にもったいないですよ。
ベース歴20年以上、ベースの購入で数々の失敗をした事のある筆者が経験を踏まえてお伝えします!
この記事を読めばベース購入の際に失敗するリスクを減らし、理想のベースの音を出すベースに出会う事ができますよ。
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ベースのボディ材で何が変わるのか?



まず、結論から言うと、以下の点にベースの木材にの違いによっての特徴が出ます。
- 音
- 重さ
- ルックス
上記3点がボディ材が変わる事で影響が出る部分です。
❶は❷のボディ材の質量により、音質、サステイン(音の伸び)などに影響が出ます。
- アッシュ=ハッキリとした音、低音、高音も出る
- アルダー=豊かな中低音、バランスの取れた木材
- バスウッド=あまり特徴が出ない木材だが、狙った音作りがしやすい
❷は物理的に演奏者の弾きやすさに直結する要素です。
当然重いボディ材はライブなどでは疲労感が増します。
❸ルックスもボディ材が変わる事で変化します。
一般的に思い描かれる様な木目であったり、派手な木目であったり、逆に地味で全然木目を感じない様なボディ材もあり個性的です。
それではボディ材ごとに解説していきます。
アルダーの基本情報
主な生育地 | 全北米、西海岸 |
比重 | 0.43 |
色、木目 | 少し赤みがかった色で、木目もある |
加工性 | 良好 |
使用例 | 家具、ドア |



1956年中頃より使われ始めたボディ材で、理由はアッシュより安価で入手しやすかったと言われています。
今ではFenderのジャズベ、プレベ と言えばこのボディ材と言われ一般的な基準とされているボディ材。
よく使用されるボディ材の中ではアッシュ、メープルよりは軽く、バスウッドよりは重く硬い。
アルダーの音の特徴
中音域に特徴があり「中音域に粘りのある音」や「枯れた音」と言われる事が多い。
バランスも良く、サスティーンもあるのが特徴的なボデイ材。
家具としても身近なものなので、家のテーブルや棚もアルダーでできているかもしれませんよ!




個人的にも一番スタンダードなボディ材なので、1本は所有しておきたいボディ材です!
アッシュの基本情報
主な生育地 | 北米全域 |
比重 | 0.42(ホワイトアッシュ)、0.69(スワンプアッシュ) |
色、木目 | 白味が強い(ホワイトアッシュ)、黄味がかっている(スワンプアッシュ) 木目はハッキリ出ている |
加工性 | 悪く、手間がかかる |
使用例 | バット、フローリング、家具 |



フェンダーの50年代に作られたギターからよく使用されていたのが印象的なボディ材で、重く、木の密度が高く硬いと言う特徴があります。
木目がハッキリと出ているボディ材なので木目の個性を活かした塗装の個体が多い。
アッシュと一口に言ってもホワイトアッシュとスワンプアッシュがあります。
スワンプアッシュは別名ライトウェイトアッシュと言われる事もあり、ホワイトアッシュに比べると軽く柔らかい特徴があります。
アッシュの音の特徴
アッシュ材の特徴は、なんと言ってもアタック感です。
ボディ材の重さ、硬さのおかげで低音、高音が豊かな音色となる。
そのため、スラップをするには相性がいいボディ材と言う事ができます。




筆者はアッシュ材を使用しているジャズベを所有しています。
アタックがあり、音にメリハリがあると感じます。
そして、重たいので立って弾くと肩が凝ります。
バスウッドの基本情報
FENDER ( フェンダー ) / #4 Hama Okamoto Precision Bass 3-Color Sunburst




主な生育地 | アメリカ東部、北米 |
比重 | 0.41 |
色、木目 | 白めで赤みがなく、木目もほぼ無い |
加工性 | 良好 |
使用例 | 割り箸、積み木 |
材料費としてアルダー、アッシュ材よりも安価ため
アルダーの代用としてエントリークラスのベースに使用される事が多い。
バスウッドの音の特徴
ボディ材が軽く、振動しやすい事からサスティーン(音の伸び)が短く、低音があまり出ないと言う特徴があります。
そのため、中音が出ている様に感じて「中音が出る」と言う評価をされる事もある。
ボディの余計な振動を抑えると言う意味、木目がほぼ無いと言う両方の観点で厚塗りの塗装との相性はいい材になります。
また、良くも悪くもフラットな音なので、木材以外の部分(ピックアップなど)の特徴を活かすのに向いている材でもあります。




「バスウッド」って言うとベースにだけ使われてそうだけど、ギターにも使われるよ!
メープルの基本情報
RICKENBACKER ( リッケンバッカー ) / 4003 MG(Maple Glo)




主な生育地 | 北米 |
比重 | 0.55~0.61(ソフトメイプル) 0.66(ハードメイプル) |
色、木目 | 白め、木目はハッキリある |
加工性 | 悪い |
使用例 |
ボディ材としてよりもネックの材として使用される事をよく見るであろう木材です。
重く、硬いため加工は大変。
メープルのみでボディを作るとかなりの重さになるので、取り回しが悪いので単体でボディ材として使用される事はあまりありません。
他の木材と組み合わせて使用される事が一般的。
リッケンバッカーのボディはメイプルのみで構成されているが、ボディの中をくり抜いた「セミホロウ」使用で軽量化をしています。
メープルの音の特徴
アッシュと同様にアタック感があり、音の立ち上がりがよい。
また、倍音も出るのが特徴である。




メープルは日本でいう「楓の木」
マホガニーの基本情報
Sire ( サイアー ) / V3 4st 2nd Generation Mahogany


主な生育地 | 中米、南米 |
比重 | 0.5~0.6 |
色、木目 | 赤みがかった茶褐色で導管が太い |
加工性 | 良好 |
使用例 | 家具 |
こちらもメープル同様にネックに使用される事が多い木材。
また、ブランドとしては「Gibson」のベースやギターに使用される事が多い木材です。
重さとしてはさほど重たくはなく、加工もしやすい特徴があります。
マホガニーの音の特徴
柔らかく暖かみがあり、音の厚みを感じる事ができます。
しかし、高低音どちらもあまり出にくくアタックはあまりありません。




ギブソンはフェンダーと並ぶ大手のブランドで
ギターの「レスポール」一度は見た事のある有名なギターだよ
ポプラの基本情報
主な生育地 | 北米、カナダ東部 |
比重 | 0.45 |
色、木目 | 木目はしっかりある |
加工性 | 良好 |
使用例 |
バスウッド同様アルダーの代用材としていようさるボディ材。
アルダーより軽いため扱いやすい。
安価なためエントリーモデルに多く使用されている。
パール杢(もく)という特殊な模様が出やすく、安価なためデザイン的要素でトップ材(ベース、ギターの表面に使用される材の事)に使用される事もあり、低価格でもエキゾチックなデザインにできると人気。
ポプラの音の特徴
まろやかなな中域音でアルダーに似た特製をもつが、アルダーに比べ低音が弱めである。
木材の質量からくる明るさと軽さを感じる事ができます。




ポプラは世界中で生育している木です
ボディ材で何が変わる?よく使用されるベースのボディ材5選+ポプラ|まとめ



ベースに使用される木材の比較
ボディ材 | 特徴 |
---|---|
アルダー | スタンダードな音 |
アッシュ | アタックのあるハッキリとした音、 |
バスウッド、ポプラ | 低価格 |
自分の理想の音はどの様な木材を使用したベースを買えばいいのか?
ベース購入の際の参考にして頂ければ幸いです。



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