ベースにエフェクターって必要?
使ってみたいけど…
上記のようにお悩みのあなたに向けた記事になります。
- ベースにエフェクターは必要か?
- ベースにエフェクターの効果的な使用場面
- ベースにエフェクターを使用するデメリット
筆者もベースを始めたばかりの頃、ベースエフェクターへの興味と同時に「ベースにはエフェクターは必要なのか?」と言う疑問を持った事があります。
この記事では、ベース歴20年の筆者が「ベースにエフェクターは必要なのか、もし購入するのであればどのようなエフェクターがオススメなのか」を解説していきます。
初めての購入におすすめなベースエフェクター、エフェクターを買う順番を知りたい方はこちらをどうぞ。
ベースにエフェクターは必ず必要な物ではない
結論から言いますと、ベースにはエフェクターは絶対に必要な物ではありません。
何故なら、ベース本体の出音だけでベースの役割を果たせるからです。
ひと昔前は「ベースはリズム隊なのだからエフェクターを使用するのは邪道、漢はアン直(アンプ直接)」など言われていた時代もありました。
しかし、現代の音楽も多様性の時代です。
エフェクターを多用し、煌びやかなプレイをするベーシストも増えてきてエフェクターの需要は上がったように感じます。
とは言え、バンド内においては曲を支える事が大前提の楽器と言う事は今も昔も変わりありませんので、バンド内でエフェクターを使用する場合は「タイミングとバランス」を考えて使用しましょう。
次のパートではベースにエフェクターを使用する効果的な場面をご紹介します。
ベースにエフェクターを使いやすい場面、効果的な場面
- 曲の間奏、ソロなどに飛び道具として
- いつも「同じ音」を出したい場合
- 自宅で演奏する場合
それぞれ詳しく解説していきます。
①曲の間奏、ソロなどに飛び道具として
前述したようにベースは曲の根幹を支える役割を持った楽器です。
音色が大きく変わり、曲を支える力が無くなるようなエフェクターを曲頭から曲終わりまでかけっぱなしにする事は望ましくありません。
例えば、リバーブをずっとかけっぱなしで演奏していたら、バンドメンバーから苦情がきます笑
とは言え、曲調によっては最初から最後までベースエフェクターをONにしている曲もあるので、ケース バイ ケースではあります。
オススメなのが「曲中のベースだけになる間奏、ソロ時にエフェクターをかける」方法です。
いわゆる「飛び道具」的な扱いで使用です。
曲中にベースだけになる間奏や、ソロの場合は通常よりも自由度が増すので、エフェクターを使用しやすい環境と言う事ができます。
曲でチェックしてみましょう。
RED HOT CHILI PEPPERS / Around The World
筆者と同じおじさん世代のベーシストはこのバンドのベーシストフリーに憧れ、この曲を聴いてエフェクターの購入を検討した人も多いはず。
曲冒頭のベースとは思えない歪んだノイジーな感じがとってもかっこいいですね。
この曲のように曲全体では無く、冒頭のフレーズのみにエフェクターをかける事で、より印象的なイメージを与える事ができます。
冒頭に使用されているエフェクターは「BOSS ODB-3」と言うオーバードライブのエフェクターです。
BOSS ( ボス ) / ODB-3 ベース用オーバードライブBOSS ODB-3のレビュー記事はこちら
②いつも「同じ音」を出したい場合
当たり前ではありますが、ライブハウス、リハスタジオに置かれているアンプや機材は自宅とは違う機材が置かれています。
置かれた機材に対応して、限られた時間でいつもと同じ音狙って出す事は容易な事ではありません。
いつもアンプを持ち運ぶ訳にはいかないもんね。
そんな際に役にたつのが「プリアンプ」や「アンプシュミレータ」と呼ばれるエフェクターです。
プリアンプ等のエフェクターを使用する事で「いつもの音」が出しやすくなります。
とは言え、据え置きのアンプの設定をフラットにしても、アンプの特性上毎回同じ音にする事は不可能ですが…
プリアンプはベーシストからの人気が高いエフェクターです。
一世風靡したプリアンプ
TECH21 / Sansamp Bass Driver DI V2「通称サンズ」これを知らないベーシストはいないんではないかと思われる程超有名な超定番プリアンプです。
サンズを通すだけでかっこいい音が出るようになります。
筆者の知り合いのベーシストは漏れなく全員持っていました笑
プリアンプの登竜門的存在です笑
プリアンプの機能はもちろんの事、Driveツマミである程度の歪みにも対応できる優れ物。
DIも搭載されているので、ライブの際にも役立ちますよ。
③自宅で演奏する場合
当たり前ですが、自宅で演奏する場合は制限はなく、自由にエフェクターをかけて演奏する事ができます。
自宅でエフェクターを使用する際は、複数のエフェクターを統合し、1台で多くの音色を出せる「マルチエフェクター」がオススメです。
マルチエフェクターを使用するメリットとして、色々なエフェクターを試してみて実践(バンド)で使用できそうな物を見極めたり、イマジネーションを高める事ができます。
初めてのマルチエフェクターは以下の物が手頃でオススメです。
ZOOM / MS-60B ベース用マルチエフェクター- 約1万円ちょっとで買える
- 52種類のエフェクト
- 6種類のアンプシュミレーション搭載
- コンパクトエフェクターサイズ
- 単三電池で駆動
1万円ちょっとで購入できるのに52種類のエフェクターが内蔵されているので、初心者さんにはオススメのマルチエフェクターです。
AMPEG、FENDER、Hartkeなどを含む定番の6アンプをシュミレーションできるのが大変素晴らしいです。
定番のアンプってライブ会場とかでないと使えないから…
筆者もベースを始めたばかりの頃ZOOMのマルチエフェクターを購入してたくさん遊びました。
当時はこんな良い物ではなくおもちゃみたいなものでしたけど…
現代のベーシストが羨ましい!
1人で曲を完結させたい人にはルーパー
ヴィクター・ウッテンのように、一人でバッキングからメロディーまで全部を弾きたいと言う人にはルーパーがオススメです。
ルーパーは楽器の演奏を録音、再生する事ができるエフェクターです(厳密に言うとエフェクターではないかも)
ルーパーを使用する事で1人でコード、メロディを弾くなどの多重録音と同じ事をライブで行う事が可能になります。
ヴィクター・ウッテンが一人で「Isn’t She Lovely」でもルーパーが使用されていますので、チェックしてみてください。
初めてのルーパーはBOSS ( ボス ) / RC-1がオススメ。
BOSS ( ボス ) / RC-1ベースにエフェクターを使用した際のデメリット
ベースにエフェクターを使用した場合はメリットだけでなく、デメリットもあります。
特筆すべきデメリットは以下の通りです。
- 音痩せ
- 機材トラブル発生率が上がる
①音痩せ
アンプの間にエフェクターを接続すると、信号の劣化が発生するため、音が痩せてしまう現象が発生してしまいます。
低音を出すベースと言う楽器の特性と役割上、音痩せは最大の敵と言えます。
そのため、エフェクターなどを繋げず、ベース→チューナー→アンプといった、アンプに直接接続する通称アン直派のベーシストも多数います。
音痩せを避けるために、エフェクターは最低限必要な物だけに厳選して接続しましょう。
②機材トラブルの発生率が上がる
エフェクターを接続する事で機材トラブルの発生率が高まります。
エフェクターを使用する事で増える事が想定される機材トラブルは以下の通りです。
- エフェクタージャック部の接触不良
- エフェクター ツマミの接触不良
- シールドの断線
エフェクターのジャック部は抜き差しの頻度が高いことから接触不良になる事が多く、エフェクターのツマミも接触不良などでノイズやガリが出る事あります。
エフェクターの数に比例してシールドの本数も増えますのでシールド関係のトラブルも増えます。
上記のようなトラブルは、ライブ中にトラブルが起こってしまうと最悪の場合音が出なくなる事もあります。
原因が目に見えない物、突然発症する物もあるので、エフェクターを使用する場合は、上記のようなリスクを理解、想定して使用しましょう。
まとめ|ベースにエフェクターは必要か?
「ベースにエフェクターは必要か?」についてのまとめです。
- ベースにエフェクターは絶対に必要な物ではない
- 特定の場面でエフェクターを使用すると効果的
- エフェクターを使用する事で音痩せ、トラブル発生率のUPなどのデメリットもある
ベースにとってエフェクターは絶対必要な物ではありませんが、表現力をあげてくれるアイテムであるのも事実です。
エフェクターが気になったのであれば、まずは手に取り、使用してエフェクターの必要性を判断してみると良いでしょう。
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