・ベースアンプを壁に付けて置いている
・ベースアンプの音がモコモコして聞きづらい
・他の楽器の音に埋もれる
本記事は上記のような人に向けた記事になります。
- ベースアンプの正しい置き方
- ベースアンプを置く際の便利なアイテム
- 環境別のベースアンプのセッティング
ベースアンプの置き方で音質が変わるって知っていますか?
初心者が見落としがちな「ベースアンプの置き方」にはいくつかの基本ルールがあります。
例えば、壁際に置かない、床直置きを避ける、スピーカーの向きを耳の高さに調整するなど、ちょっとした工夫で音質が大きく向上します。また、アンプを台に置くことによる低音の明瞭化や、家庭練習・スタジオ・ライブ会場ごとの最適な配置についても解説します。
本記事では、ベースアンプの置き方を初心者向けに分かりやすく解説し、音響環境を改善する方法やおすすめアイテムまで徹底ガイドします!
ベースアンプの正しい置き方
- ベースアンプを壁から30~60cm以上離して置く
- アンプスタンドや木製の台、または家庭用の椅子を使う
- スピーカーの高さを耳と同じ高さに調整、またはアンプに角度をつける
ベースアンプを壁から30~60cm以上離して置く
よくある間違え : 部屋が狭いからなるべく壁にくっつけて置く
- アンプを壁から30~60cm以上離して配置する。
- 壁とアンプの間に吸音材やカーペットを置いて反射音を軽減する。
ベースアンプの置き方で、壁から30~60cm以上離して配置するのは非常に重要です。
壁際にアンプを置くと、低音が壁に反射し、「ブーミー」と呼ばれるモコモコとした音、こもった音が発生しやすくなってしまいます。
このブーミーな音がなる現象は特に狭い部屋で顕著で、音が不自然に強調され、全体のバランスが崩れてしまいます。
壁から適切な距離を取ることで、不要な反射音を抑え、クリアで自然な音を実現できます。
また、部屋が狭くスペースが限られている場合でも、スピーカーの向きを調整することで、壁の影響を最小限に抑えられます。
ベースは低音を出す事が仕事ですが、必要以上に出る事はいい事ではありません。また、輪郭がわかる方が演奏を楽しむ事ができます。
アンプスタンドや木製の台、または家庭用の椅子を使い、床からの振動を軽減する
よくある間違え : 床直置き
- アンプスタンドや木製の台を使い、床からの振動を軽減する。
- コンクリートブロックをアンプ下に設置する。
- 家庭にある丈夫な椅子に置く。
アンプスタンドや木製の台、家庭用の椅子をベースアンプの下に置いて使う事は、音質改善に大きな効果があります。
アンプスタンドや木製の台を使用すると、床からの振動を防ぎ、低音が過剰に反響して音がこもるのを軽減できます。
特に木製の床やカーペットの部屋では、床に直置きすることで低音が強調され、不自然な音になることがあります。
アンプスタンドを使えば高さや角度を調整でき、スピーカーからの音が耳に届きやすくなります。家庭用の椅子を代用する場合は、安定性を確保し、滑り止めマットを使うとさらに効果的です。
スピーカーの高さを耳と同じ高さに調整、またはアンプに角度をつける
よくある間違え : 低い位置にベースアンプを置いている
ベースアンプの置き方で、スピーカーの高さをリスナーの耳と同じ高さに調整するのは、音質を最大限に引き出すために重要です。
スピーカーが低い位置にあると、音が床で反射して分散し、意図したクリアな音が耳に届きにくくなります。
耳の高さに合わせられない場合は、スピーカーの前部を少し持ち上げて角度を付けると効果的です。
この調整で音が耳に直接届きやすくなり、演奏中のモニタリングが格段に向上します。初心者でも簡単に実践できるこの方法を取り入れて、ベースアンプの配置を最適化しましょう。
ベースアンプの中には角度を変えられるような物もあります。
手持ちのアンプができなそうな場合は、以下で紹介するようなアイテムを検討してみてください。
「床直置き」「高さ(角度)」問題が一気に片付くのでおすすめです。
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環境別のベースアンプのおすすめ置き方
ベースアンプの置き方と言っても様々なシュチュエーションが存在します。
今回は家庭練習事、スタジオ練習事、ライブ事の際のベースアンプの置き方について解説していきます。
家庭練習時のベースアンプの置き方
家庭でのベースアンプの置き方は、練習効率と上達に直接影響します。
本記事序盤で既述しまいたが、壁から30cm以上離して配置すると、低音の反射が抑えられ、クリアなサウンドで自分の演奏を正確にモニタリングできます。
アンプスタンドや台を使用して床直置きを避けることで、振動や音のこもりを防ぎ、バランスの良い音が得られます。
音質を整えると、自分の演奏の弱点が聴き取りやすくなり、的確な修正が可能になります。
また、音量を控えめに設定することで、長時間の練習でも耳が疲れにくくなり、集中力が続きます(騒音問題も考慮しましょう)
上記のように正確な音を聞き取れる環境が整える事で、より効果的な練習が可能になります。
これらの工夫は、ベースの上達を大きくサポートします。
また、集合住宅にお住まいの方や、事情があってベースアンプを設置する事ができない方は「ヘッドフォンアンプ」を使用することで、周囲に音を出すことなく、自分のみアンプサウンドを楽しむ事ができますよ。
ベース用ヘッドフォンアンプのamplug2(現在はamplug3が発売中)のレビュー記事はこちら
スタジオ練習時のベースアンプの置き方
スタジオのベースアンプは備え付けの物があり、置いてある場所も調整されているのであまり置き方等に気をつける必要はないかもしれません。
そして、気を付ける点も家庭用ベースアンプと変わりませんので、持ち込みをする際などは家庭用の置き方と同じように調整してみましょう。
置き方とは別に、スタジオでのベースアンプについては以下のように気を付けるべき点があります。
- 音のバランスの最適化、音量調整
- EQの基本的な調整
音のバランスの最適化、音量調整
他の楽器と音がぶつからないように全体の音のバランスを意識します。
これにより、ベースが明瞭に聞こえ、バンド全体の演奏がまとまりやすくなります。
ベースの音が聞こえないからといって音量を上げると、今度はギターが聞こえづらくなり、ギター、ボーカルも音量を上げることになります。この状況を繰り返していくと、バンド全体の音量が過剰に大きくなり、まとまりのないカオスな状態に陥ってしまいます。
バンドとしてまとまりある音量を目指すには、スタジオ内唯一の生音である「ドラム」に音量を合わせる事がおすすめです。
EQの基本的な調整
EQを調整することは、全体の音のバランスを整え、ベースラインを際立たせるために重要です。
低音域を控えめにして音のこもりを防ぎ、中音域を少し強調することでベースの輪郭をはっきりさせましょう。高音域を適度に上げると、ピッキングやスラップのアタック感が際立ちますが、強調しすぎないよう注意が必要です。
EQの工夫により、ベースが明瞭に聞こえ、バンド全体の演奏がスムーズにまとまります。
ライブ会場でのベースアンプの置き方
ライブ会場に設置してあるベースアンプ(アンプ、楽器)についても、あらかじめベストの位置で設置されている事が多いので、置き方としては気にする必要はないでしょう。
置き方というよりも気を付けるべき点が家庭、スタジオとは違い特殊なものになるので解説していきます。
- 中音(演者が聞く音)の調整
- 外音(観客が聞く音)の調整
中音(演者が聞く音)の調整
ライブハウスでベースアンプをセッティングする際は、中音(ステージ上でのアンプの音量)の調整が非常に重要になります。
ライブハウスのステージには多くの場合、足元に返し(モニター)が設置されており、これを利用することでバンドメンバー間の音の聞こえ方を補えます。
そのため、アンプの音量を過剰に上げる必要はありません。
筆者はライブハウスでライブをする際はベースアンプの向きを、少し内向き(メンバーがいる方向)にします。
ベースアンプを内向きにする事で他のメンバーにもベースが聞こえやすくすると言う効果を狙っています。
また、ベースアンプの位置、向きを変えた際はバメリ(場所をマーキングする行為)が必要になります。
外音(観客が聞く音)の調整
外音(観客が聞く音)はPAエンジニアがアンプの音をマイクで拾い調整するため、外音に干渉しない範囲で中音を設定するのが理想です。
もし中音を上げる必要がある場合は、リハーサル中にPAエンジニアと相談しながら行うと、外音が飽和するのを防げます。
ライブハウスでの音作りは、PAとの連携が成功のカギとなりますので、調整は慎重に進めましょう。
ベースアンプの置き方|まとめ
ベースアンプの置き方を工夫することで、音質が向上し、練習や演奏の効率も大きく変わります。
自宅にある物を使ったり、少し工夫するだけで結構音が変わったりする事を実感できるので是非試行錯誤してベースの音を楽しんでみてください。
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