ベース、ギターのボディで使用されている塗装の種類は?何が変わるの?

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皆さんこんにちは。てらです。

ベースやギターに使われている
塗装の種類は何があるのか?
塗装で何が変わるのか?
そう疑問に思っていませんか?

筆者もベースを始めたばかりの頃は塗装に種類があると思っていませんでしたし、塗装は色を付ける為だけの物と思っていました。

今回は記事では塗装の種類、特徴などをベース歴20年以上の筆者が解説します。

この記事を読めば塗装の種類、特徴についてわかる様になりますよ。

この記事を読めばわかる事

  • 塗装の種類
  • 塗装の音への影響
  • 管理方法
目次

ベースの塗装の種類

  • ラッカー
  • ポリウレタン
  • ポリエステル
  • オイルフィニッシュ

この4つの塗装がベース、ギターに主に使用されている塗装です。

塗装の種類によって変化するもの

塗装によって変化するものは下記の通りです。

  • ルックス
  • 保護力
  • 管理方法

ベースの塗装の意味

ベース、ギターを塗装する事で2点の大きな役割を果たしています。

ボディの保護

特殊なベースを除き、大体のボディは木からできています。
塗装のない状態だと湿気で伸縮したり、手汗などを吸収してしまいます。
手汗などの汚れや菌が原因で

腐食やカビが発生してしまうのです。

塗装をする事で湿気から
木材を守る事ができるのです。
汗や汚れも吸収せず、拭けば取れる様になります。

見た目の変化

これは説明するまでもないと思いますが、塗装をする事で見た目の変化が生まれます。

同じ形の楽器でも違う塗装をする事で個性が出ます。
また、塗装の種類によっては経年劣化によって
見た目の変化(ビンテージ感)が楽しめます。

ラッカー

通称ラッカーと言われているが本来の名称は「
ニトロセルロースラッカー」
高価格帯に使用される事が多い塗装
塗る、乾かす、削るの作業を繰り返す必要があり作業コストがかかります。

ラッカーは塗膜(塗装による膜)硬化するまで数年かかると言われている塗装で、表面は乾いていても中の方はまだ乾燥していない事もあります。

経年の中でウェザーチェック(塗装がひび割れた様になる現象)ができる事があります。
綺麗にできたウェザーチェックは唯一無二の模様として人気です。

使い込む事で味のある仕上がりになっていく塗装と言えます。

音への影響

ラッカーは塗膜が薄いため、ボディに使われている木材本来の鳴り活かしやすいと言う性質を持っています。

ボディ材による音の変化については↓を参照
【徹底比較!!】ボディ材で何が変わる?よく使用されるベースのボディ材5選+ポプラ

ゴム、アセトン、シンナーと接触すると溶ける

ラッカーはゴム、アセトン、シンナーと接触すると溶ける性質があるので注意が必要なデリケートな塗装です。
管理、保管する際などは注意が必要です。

うさな

ゴムとか、アセトン、シンナーなんて普段接触する事なんてないでしょ。

テイラー

そんな事ないよ!
ギタースタンドの支える部分にはゴムが使用されている事が多いから注意が必要だよ!

何気なくギタースタンドに立てておいたら跡が付いていた…なんてよく聞くラッカーあるあるです。

ラッカーをスタンドに立てる際は
ベースと接触するところにクロス(布)を挟んだりして対策しましょう。
また、下記の様にラバー部分を布にできるスタンドもあるので使用して保管しましょう。

Precision Bass

筆者のFenderのプレベはラッカー仕様です。
自宅だと上記の様な対策をスタンドに施してあるのですが、ライブなどの出先に用意してあるスタンドはゴムが付いているタイプのため
そのままでは仕様できないケースが多いです。

ズボラな人は注意

ボラな人にはラッカー仕様のベースはあまりおすすめできません(笑)
ズボラな筆者は身を持って体感しております。

保護力
音の良さ
経年劣化の楽しみ
管理の大変さ
ラッカー表
テイラー

ラッカーは使えば使うほど味が出てくる塗装です。
ずっと使っているとビンテージの様な渋いルックスになるかも。

ポリエステル

エントリーモデルなどの低価格帯に仕様される事が多い塗装。
塗る、乾かす、削ると言う工程をする必要がなく作業効率がいい。
塗膜は厚めで頑丈ではあるが、ボディをぶつけた際に塗装が欠けたりする事もあります。

目立った経年劣化はあまりしません。
ラッカーの様にウェザーチェックが入る事もないし、ポリエステルの様に黄ばむ事もありません。

音への影響

厚く塗装される事もあり、気の鳴りを妨げる事もあります。
逆に鳴りすぎるボディ材の鳴りを抑えるためにあえてポリウレタンが仕様される事もあります。

保護力
音の良さ
経年劣化の楽しみ
管理の大変さ
ポリエステル表

ポリウレタン

流通しているベースの中で
一番使用されている塗装。
ポリエステルと名前が似ているが似て非なる存在です。

塗膜の厚さ、硬さはどちらもラッカーとポリエステルの中間のイメージ。

経年劣化で色の変化などが起こります。
白色の塗装だったものが時を経てクリーム色になったなど黄色味を帯びる様になります。

音への影響

塗膜の厚さ同様に、音への影響もポリエステル程影響しません。

保護力
音の良さ
経年劣化の楽しみ
管理の大変さ
ポリウレタン表
テイラー

実用性、ボディの鳴り両方バランスのとれた塗装です。

オイルフィニッシュ

オイルをボディに塗り込んでいくフィニッシュ
厳密に言うと塗装と言うカテゴリーには入らないが、紹介しておきます。

塗装の代わりに湿気、汚れからボディの木材を保護しようと言う物。
ここまで読んでくれた人なら何か思った事はあるのではないでしょうか?

「あれ?衝撃は大丈夫なの?」と。

塗装は塗膜(塗装の膜)で衝撃をボディ材を守るのですが、オイルでは当然膜はできないため衝撃に関してはほぼ保護の役割は果たしていません


では、湿気や汚れに関してはどうかと言うとやはり塗装に比べ保護力は低いです。
湿度が高い時期、環境では良質な管理方法やメンテナスが必要になります。

下記のオイルはオイル自体が固まり、回数を塗る事で塗装の様に塗膜を作る事ができるオイルも売られています。

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DIYでオイルフィニッシュに挑戦すると言う方が
おられたら使用してみるといいと言いでしょう。

デメリットばかり先に書きましたが、もちろんメリットもあります。

木目がハッキリと見えるので見た目がクールで木を感じられる事ができます。
木目は1本1本違い、唯一無二なので世界に1本だけの模様と言っても過言ではありません。

音への影響

ボディ材本来の鳴りをナチュラルに表現できます。

逆に鳴りすぎる木材の場合はちょっと考えものですが…

ボディ材による音の変化については↓を参照
【徹底比較!!】ボディ材で何が変わる?よく使用されるベースのボディ材5選+ポプラ

保護力
音の良さ
経年劣化の楽しみ
管理の大変さ
オイルフィニッシュ表

まとめ

いかがでしたか?
塗装についてのご理解は深まったでしょうか?

では、今回のまとめです。

ボディに主に使用されている塗装の種類

  • ラッカー
  • ポリエステル
  • ポリウレタン
  • オイルフィニッシュ

塗装をする意味

  • ボディの保護
  • ルックスの違いを出すため

塗装の種類による特徴

スクロールできます
塗装の種類特徴
ラッカー・塗膜は薄い
・塗装時の作業効率が悪い
・高価価格帯に使用される
・管理が難しい
・経年劣化で味のあるルックスになる
ポリエステル・塗膜は厚い
・塗装時の作業効率がいい
・安価な価格帯に使用される事が多い
・管理は簡単
・経年劣化はほぼ無い
ポリウレタン・世に流通しているベースに一番使用されている
・塗膜はラッカーとポリエステルの中間の厚さ
・管理は簡単
・経年劣化は少し変色がある
オイルフィニッシュ・厳密には塗装ではない
・保護力はあまり期待できない
・ボディ材の鳴りを一番ナチュラルに表現できる
・管理は少し難しい
塗装一覧

以上がベースの塗装の種類と特徴でした。
ベースの購入の際に参考になれば幸いです。

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