ピック弾きはダサいって言われちゃったんだけど、
ベースは指弾きじゃないとダメ?
ピック弾きはダサいと思っていませんか?
ベースは指で弾く事が当たり前で、ピックは邪道なんて意見がネットを中心とした世の中にはあります。
ピックで弾く事は本当にダサいのか?
ピックと指では何が違うのか?
今回の記事ではベース歴20年以上、指弾きもピック弾きも通ってきた筆者がベースのオーソドックスな弾き方である指弾きとピック弾きそれぞれのメリット デメリットや、音の違いを解説していきます。
ベースのピック弾きはダサいのか?
結論から言います。
ダサい事なんて何一つありません!
ピックにはピックのメリットもありますし、ピック弾きでかっこいいアーティストもたくさんいます。
では、なぜベースのピック弾きはダサいと言われる事があるのか?
以下のような原因があると思われます。
指弾きに比べピック弾きの分母が少ない
まず、指弾きに比べピック弾き奏者の割合が少ない事が原因の一つに挙げられます。
数が多い意見の方が強くなってしまうのは世の中の常でもありますね。
ウッドベースが指弾きだった
エレクトリックベースの前身であったウッドベース(コントラバス)は指で弾くピッチカート奏法も用いられていました(弓で弾くスタイルもあります)
そのため、ウッドベースからの流れを継ぎ指弾き=正式な弾き方と考える人の割合が多いと考えられます。
指弾きとピック弾きはどちらがいいのか?
ピック弾きがダサい訳ではないとわかってもらえたと思いますが、ベースを始めたばかりの方はどっちの奏法を練習しればいいのかわかりませんよね。
一つだけを選ぶ必要はない!!
方法は違えど最終的に求める物は同じです。
低音を出して、アンサンブルのボトムを支える。
どちらで弾いてもその役割は変わる事はないのです。
どちらもできるようにする事が一番いい選択です。
しかし、いきなりどちらも練習すると大変ですのでまずはどちらかに絞って練習する事がおすすめです。
では、最初に練習する奏法はどうやって決めれば良いでしょうか?
ジャンルで決める
まずは、あなたがどんなジャンルの音楽をやりたいかで最初に練習する奏法を決めてみるといいでしょう。
指弾きが向いているジャンル
- ロック
- ポップス
- ファンク
- R&B
- レゲエ
- ジャズ
- フュージョン
などが挙げられます。
指弾きはオーソドックスな弾き方です。
どんなジャンルにも対応できる弾き方と言えます。
ピック弾きが向いているジャンル
- ロック
- パンク
- メロコア
- メタル
ピック弾きが向いているジャンルはラウドなジャンルになります。
ピックで弾く事でアタックが出た硬く強い音が出るので、ギターやドラムが激しく鳴るジャンルでもアンサンブルが成立します。
好きなアーティストで決める
ベースを始めるにあたり、憧れのアーティストがいませんか?
そのアーティストと同じ奏法で初めてみるのもいいでしょう。
モチベーションも上がりますね!
では、指弾きとピック弾きそれぞれにメリット デメリットはどのような事があるのでしょう?
次の項目で解説していきたいと思います。
指弾きのメリット
ベースを指弾きするメリットは以下の通りです。
- 太い音が出さる
- ピッキングニュアンスが出しやすい
- 曲中でのスラップやタッピングなどへの移行がしやすい
- 道具がなくても弾ける
- 共感できる人口(指弾き人口)が多い
- 指がセクシーに見える
指先は柔らかいので、ベースを弾いた時の音も柔らかく太い温かみのある音が出ます。
「ボンボン」という感じの、まさに番人が思い浮かべるベースと言う感じの音です。
自分の体の一部で弾くため強弱をつけやすく、指先の当て方などでも音のニュアンスがつけやすい特徴があります。
曲中での奏法の移行もピックに比べると簡単です。
自分の体一つでOKなのでピックを準備する必要がないので忘れ物の心配もありません。
これは筆者の体験談なのですが、ライブを見にきていたお客さんに「ベーシストは指がセクシー」と言われた経験があります。女性の中には男性の指や手がセクシーと思う方も多いみたいですよ。
マイナビウーマンさんの記事にも下記の用に楽器を弾く指に魅力を感じたと言う記載もあります。
「指が長くてキレイ。ピアノを弾いてるときに感じる」(27歳/アパレル・繊維/秘書・アシスタント職)
マイナビウーマン
筆者は女性ベーシストの指弾きの場合はしなやかな指先がとてもセクシーに見えます。
指弾きのデメリット
指弾きのデメリットとしては以下の通りです。
- 慣れるまでは水ぶくれになって痛い
- 爪が伸ばせない
- 左手のみならず、右手もスマホなどの指紋センサーに反応しづらくなる
右手に限った話ではありませんが、指で金属の弦を弾くことで摩擦が発生し、指への刺激となって水ぶくれができます。
そのため、慣れないうちは痛い思いをする事があります。
水ぶくれについて解説した記事はこちら
【やっちゃダメ!】ベース演奏でできた水ぶくれの対処法
爪が伸びていると、指で弦を弾いた際に爪が弦に干渉してしまいます。
干渉すると弾きづらさの原因になったり、
「カチカチ」と言ったような不快なノイズの原因になってしまいます。
指の爪を伸ばしたい女性にはちょっと気になるポイントですね。
こちらも右手に限った話ではありませんが、ベースを始めたばかりの頃は水ぶくれ以外にも指紋が潰擦れて減ってしまいます。
そのため指紋認証に反応しづらくなります。
親指を登録しておけば問題ないですが、スマホ以外の認証だと意外と人差し指も使うんですよね。
まぁ、最近は顔認証などもありますが…
ピック弾きのメリット
では、次はピック弾きのメリットに付いて解説していきます。
- ルートの8ビートなどはグルーヴ(ノリ)が出やすい
- 硬い音が出せる
- ピックの材質で音を変えられる
- ピックを購入する楽しみがある
- ガツガツと弾く様が男気溢れる
パンクやメロコアなどの早い8ビートなどはピック弾きで弾く事によりより良いグルーヴ(ノリ)が出せます。
パンクやメロコアではピックがよく使用され、無骨に弾く様はとても雄々しく感じられます。
指よりも硬い材質の物で弾く事によりアタック(最大音量に達するポイント)感のある硬い音が出せます。
音で例えれば指は「ゴンゴン」という金属的なイメージです。
ピックの材質で音質、弾きやすさが変えたりする事もできます。
また、ピックを購入する楽しみがあります。
ピックは色々な種類や形、ブランドのから発売されています。
アーティストが使うイグネーチャーモデルなども売られているのでついつい買ってしまいます。
筆者も初心者の頃は無意味に楽器屋に行き、その都度使いもしないピックを購入していました(笑)
ピック弾きのデメリット
ピック弾きでのデメリットは以下の通りです。
- 曲中での他の奏法へ移行しにくい
- ピッキングニュアンスが出しにくい
- ピックがないと何もできない
当たり前ですが、ピックがないと弾けません。
家に忘れて、出先で気がついた場合はもう目も当てられません。
演奏中は常にピックを持っているので曲中でスラップなどを一部分だけ入れると言う事が難しいです。
ピックは指に比べてピッキングポイントが限られています。
そのため、指弾きに比べて音に表情をつける事が難しいです。
ベースのピック弾きと指弾きのまとめ
いかがでしたでしょうか?
指弾きにしろ、ピック弾きにしろどちらにも一長一短があります。
これはよくある議論であり、指弾き奏者がピック弾き奏者にマウントをとっているのを目にしたります。
しかし、記事冒頭でも書きましたがどちらもベースを弾く為の手段でしかありません。
故に、どちらも練習してどちらも弾ける用にしておくのが最善です。
引き出しは多ければ多い程可能性は広がりますからね。
まずは曲やバンドの方向性、自分の好きな奏法でプレイしてみましょう。
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