とりあえず、ベースエフェクター欲しいんだけど何から買えばいいの?
本記事は、上記のような疑問を持つ初心者のあなたに向けた記事になります。
- 用途は未定だけど、とりあえずエフェクターを購入してみたい人
- 1個購入したけど、次は何が良いのかを悩んでいる人
- 自分にあった音を出せるエフェクターを探したい人
本来エフェクターは使用用途を明確にして、必要性を感じた際に必要な物を購入するのがベストですが、ベースを始めたばかりの頃はエフェクターを使用したベースの音がかっこよくて、特に使う用途(曲)は無いけど何となく欲しくなりますよね。
筆者も初心者だった頃、エフェクターがかかったベースの音に憧れてエフェクターを購入しました。
とは言え、情報が多く何のエフェクターを購入すればいいのかとても悩んだ挙句、購入した初めてのエフェクターに満足いかなかった記憶があります。
筆者のように失敗する初心者を出さないように、ベース歴20年の筆者が、初心者の方が最初に買うのにオススメのエフェクター、オススメの購入順番を解説していきます。
この記事を読む事でベースエフェクターの買う順番、初めて買うべきおすすめの1台が見つかりますよ。
最初に購入すべきエフェクターの種類と順番
最初に買うべきエフェクター、おすすめの買う順番は以下の通りです。
詳しく解説していきます。
優先順位1位 オーバードライブ
用途はないけど取りあえず、ベースエフェクターが欲しい!と言う発作(購買欲)が発生した方にオススメなのがオーバードライブです。
エフェクターの効果が派手でわかりやすく「エフェクターを買った」と言う欲を満たす事ができます。
わかりやすく音質の変化を楽しむ事が出来すのが、歪み系エフェクターと呼ばれる種類のエフェクターです。
有名アーティストの曲中でも使用される事も多いので、ベース初心者を卒業した後も長きにわたって使える戦力になります。
同じ歪み系でも色々あるけど…
「ディストーション」や、「ファズ」ってのではダメなの?
同じ歪み系と呼べれるエフェクターの中でも「ディストーション」「ファズ」と呼ばれるエフェクターもありますが、「オーバードライブ」の方が音色がマイルドで、オールマイティーに使用できる事から「オーバードライブ」がおすすめです。
ベースにオーバードライブを使用した楽曲
Red Hot Chili Peppers / Around The World
ベースのオーバードライブを使用した代表的な楽曲といえば、やはりこの曲。
筆者と同じ世代のベーシストは一度は弾いた事がある曲です。
チャットモンチー / Last Love Letter」
曲の冒頭で弾かれているベースのフレーズよりオーバードライブが使用されています。
おすすめのオーバードライブ / BOSS ODB-3
初めての1台にオススメのオーバードライブはBOSS ODB-3です。
ODB-3は定番かつ、名機と言っても過言ではないほど、有名なオーバードライブです。
前述したRed Hot Chili Peppers / Around The Worldの冒頭のベースの歪みはこのエフェクターで作られています。
可愛い見た目とは裏腹に、ディストーションとも比較されるほど攻撃的な歪みを生み出してくれます。
ベース本来の旨味である低音を損なう事なく歪みを堪能する事ができる点が最も特筆するポイントです。
BOSS ODB-3のレビュー記事はこちら
優先順位2位 プリアンプ
プリアンプは、より細かく音作りを実現できるエフェクターになります。
エフェクターなのに、アンプ?
本来プリエフェクターとは、アンプにある音量や、音質を調整するツマミがある部分の事を指します。
今回ご紹介するエフェクターとしてのプリアンプは、アンプの調整部をエフェクターサイズに抜き取った物と考えてもらえばOKです。
派手にわかりやすく音が変化する訳ではないが、ナチュラルな音の変化をを楽しめる。
また、凡庸性に優れ、いろいろな場面で活躍できます。
1位でご紹介したオーバードライブ程音に大きな変化は出ませんが、ナチュラルな音を作り込む事を楽しむ事が可能です。
ライブや、リハスタでいつもと違うアンプを使用する事になった際もプリアンプで設定を固めておく事で「いつもの」音を再現しやすくなると言う事が最大のメリットです。
TECH21 SANSAMP BASS DRIVER DI以降に発売されたプリアンプは「歪み」機能を搭載した物も多くあるので、歪みエフェクターとして使用する事もできるタイプの物も発売されています。
ベースにプリアンプを使用した楽曲
androp / Boohoo
こちらの冒頭のベースのフレーズはTECH21 SANSAMP BASS DRIVER DIを使用していると思われます。
TECH21 SANSAMP BASS DRIVER DIは通すだけでサンズの音になると言われるほど、出音に変化をもたらます。
オススメのプリアンプ / TECH21 SANS AMP BASS DRIVER DI
TECH21 SANS AMP BASS DRIVER DIもとても有名なプリアンプで、ベーシストであれば一度は所有するのではないかと思われるほどの普及率を誇ったプリアンプです。
TECH21 SANS AMP BASS DRIVER DIを接続するだけで前述した「androp / Boohoo」のようにドンシャリ(高低音が聞いた音)した「サンズの音」が出るようになります。
また、歪み機能も搭載されているので、TECH21 SANS AMP BASS DRIVER DIを歪みエフェクターとして使用する事もできます。
DIとしても使用でき、TECH21 SANS AMP BASS DRIVER DIから直接PA卓に接続する事も可能ですので、ライブでは自分の音をより厳密に出す事が出来ます。
筆者も長く愛用しています。
初めてのプリアンプにはオススメの一台です。
優先順位3位 コンプレッサー
コンプレッサーは「compressor(圧縮)」の意味を持つエフェクターで、音圧(音量)を設定したレベルまで圧縮し、抑えてくれるエフェクターです。
音色が変わる派手なエフェクターとは言えませんが、ベースの基本であるピッキングの粒を揃える事ができるので初心者でも「上手く聞こえる」を実感する事ができます。
コンプレッサーを使用する事で、小さい音のは大きく増幅し、大きい音は小さく圧縮して音圧を整えてくれます。
ベテランベーシストや、プロベーシストは意図して安定してピッキングの粒を揃える事ができ、粒を揃えて弾く事がベースの上手さの1つの技術と言う事もできます。
しかし、ベースを始めたばかりの初心者の方はスキルが足りないためピッキングの粒がそろいません。
コンプレッサーを使用する事で、音の粒が揃うので、上手に聞こえるように演奏する事が出来ます。
とは言え、エフェクターを使わなくてもできる粒の揃ったピッキングができるようになるようにスキルを磨かなければいけませんので、コンプレッサーを自転車の補助輪のように使用するのがおすすめです。
スラップ(チョッパー)で大活躍
ベースにはスラップ(チョッパー)と言う奏法が存在します。
スラップは弦を親指で叩き、人差し指で弦を引っ張る事で音を出す奏法のため、指引きなどに比べると音量がどうしても大きくなってしまう傾向にあります。
そんな場合に、コンプレッサーをスラップ奏法時にかけておく事で、スラップで大きくなりがちな音量を整えてくれます。
スラップ奏法の際はあると心強いエフェクターです。
コンプレッサーは初心者から、上級者まで使用できるエフェクターなので、初心者の方が最初に買うエフェクターとしてもおすすめです。
オススメのコンプレッサー / EBS MultiComp BlueLabel
こちらも超定番で、ベーシストであれば一度は購入し、プロのベーシストも使用する程の信頼と実績のあるコンプレッサーと言う事が出来ます。
その理由としてチューブアンプをシュミレーションする「Tubesimモード」の存在にあります。
EBS MultiComp BlueLabelに接続し、「Tubesimモード」を使用するだけで「マルチコンプの音」を簡単に出す事ができるようになります。
また、従来のコンプレッサーと違い、ツマミがCOMP、GAIN、SENSの3つしかない事で、初心者の方でも簡単に設定する事が可能な点もEBS MultiComp BlueLabelのメリットと言えます。
初心者の方にとっては音も変化させられるし、ピッキングの粒の調整もしてくれるのでおすすめのエフェクターです。
筆者は旧モデルのEBS MultiComp Studio Editionを愛用しています。
沢山エフェクターを試したい方はマルチエフェクター
前述したエフェクターを全部試してみたい!多くのエフェクターを試してみたい!
上記のような、発作(購買欲)が発生した方にオススメなのがマルチエフェクターと呼ばれるエフェクターです。
マルチっどうゆう事?
一般的に「マルチエフェクター」と「コンパクトエフェクター」の二種類存在し、マルチエフェクターは、数あるコンパクトエフェクターを1台に詰め込んだエフェクターです。
2種類のエフェクターの特徴は以下の通りです。
マルチエフェクター | コンパクトエフェクター | |
---|---|---|
エフェクトの種類 | ||
価格 | ||
音質 |
マルチエフェクターって高いんでしょ?
確かに、大抵のマルチエフェクターはコンパクトエフェクターに比べ値が張る傾向にあります。
しかし、以下のマルチエフェクターは気軽に購入できる程の価格に設定されています。
おすすめのマルチエフェクター / ZOOM MS-60B
ZOOM MS-60Bは52種類のエフェクター、6種類のアンプをシュミレートしているので、このエフェクター1台であらゆるジャンルに対応する事が可能です。
シュミレートされているエフェクターの中には本記事で紹介したBOSS ODB-3、TECH21 SANS AMP BASS DRIVER DI、EBS / MultiComp BlueLabelもシュミレーションされています。
アンプのシュミレーションに関しても定番であるAmpeg、Hartke、Fenderのをシュミレートしています。
何よりも特筆すべき点は、上記の様な多機能なエフェクターにも関わらず1万円ちょっとの価格で買える事です。
色々なエフェクターを試してみたくなったらZOOM / MS-60Bがおすすめです。
まとめ|ベース用エフェクターを買う順番
今回の記事「最初に買うベースエフェクターは何?オススメの買う順番を解説!」のまとめです。
おすすめのベースエフェクターを買う順番
エフェクターの種類 | オススメの機種 | |
---|---|---|
1位 | オーバードライブ | BOSS ODB-3 |
2位 | プリアンプ | TECH21 SANS AMP BASS DRIVER DI |
3位 | コンプレッサー | EBS MultiComp BlueLabel |
沢山のエフェクターを試したい方はマルチエフェクターのZOOM MS-60Bがお手頃価格でおすすめです。
今回ご紹介したエフェクターは初めてエフェクターを使用する人向けのに音の変化を感じとりやすい物、長く使用できる物を選択しました。
ベースはエフェクターを使用せずとも成り立つ楽器ではありますが、エフェクターを使用する事で多くの発見がありますし、モチベーションを上げる事もできるので気になったら積極的に試していきましょう。
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