・初心者だけど、5弦ベース買っていい?
・5弦ベースと4弦ベースって何が違う?
・オススメの5弦ベースは?
この記事では、5弦ベースの基本から、選び方、メリット・デメリット、そして実際のベーシストの演奏まで、初心者が知るべき情報を網羅的に紹介します。あなたの「5弦ベースを始めたい!」という悩みを、確実に解決へと導きます。
5弦ベースって何?
5弦ベースは、名称の通り5本の弦を持つベースギターです。
通常のベースギターは4本の弦しか持たないので、5弦ベースはその特別バージョンと言えます。追加された1本の弦のおかげで、楽器の音域が広がり、低音から高音までのさまざまな音を出すことができるようになりました。これは4弦ベースとの最も大きな違いです。
5弦、6弦ベースなど4弦以上の弦があるベースの事を多弦ベースとも呼ばれます。
初心者が5弦ベースを買う前に知るべきこと
5弦ベースは、見た目や構造は4弦ベースに似ていますが、追加の弦があるために、その取り扱いや音の出し方が異なります。
これに慣れるためには、ベースの基本的な用語や構造について学ぶことが大切です。例えば、「指板」や「フレット」といった基本的な部分の名前や役割を知っておくと、学習がスムーズに進むでしょう。
5弦ベースのメリットとデメリット
5弦ベースには以下のように様々なメリットがある一方、デメリットも存在するので解説していきます。
メリット | デメリット |
---|---|
4弦に比べて音域が広い 多様なジャンルに対応できる | ミュートが難しい 重い |
5弦ベースのメリット
4弦に比べて音域が広い
4弦ベースは4弦解放時のEが最低音になりますが、5弦ベースの場合はBが最低音になり、5フレット分低い音を出す事が可能になります。また、5弦ベースは質量が大きい事から4弦ベースに比べ重くタイトなサウンドを出す事ができます。
多様なジャンルに対応できる
5弦ベースは、通常の4弦ベースよりもさらに多彩な音楽表現ができます。これにより、様々なジャンルに挑戦することができ、自分の音楽的な幅を広げることができます。
ハードロックやメタル、R&Bなど、低音や高音が求められるジャンルでは、この広い音域が非常に役立ちます。
最近では、J-POPなどでも使用される事が増えてきています。
5弦ベースのデメリット
ミュートが難しい
5弦ベースは通常の4弦ベースよりも1本多い弦がある事、4弦ベースに比べてネックが太いため、ミュートが難しくなります。
特定の弦や音を弱めたり、不要な音を消したりするための奏法のことを指します。具体的には、演奏していない弦が意図せずに鳴ってしまうのを防ぐためや、特定の音を短く切るために使われます。ミュートは、ベーシストが音のクリアさやリズムの精度を向上させるための重要な技術の一つです。
ミュートは練習を重ねる事、慣れる事で確実にできるようになります。
重い
5弦ベースは以下の点から4弦ベース以上に重くなってしまいます。
- ネックの太さ:5弦ベースは追加の弦を収容するために、ネックが太くなっています。この太いネックは、材料が多く使用されるために重量が増加します。
- ボディのサイズと構造: 5弦ベースのボディは、より広い音域を持つためのピックアップや、弦のテンションを支えるための構造が必要となり、重量の増加につながります。
- ハードウェアの追加: 5弦ベースには、4弦ベースよりも大きなブリッジや追加のチューニングペグが必要となり、重量を増加させます。
各メーカーには4弦ベースにも負けない軽量なモデルもありますので、購入の際に選択肢に入れてみるとよいと思います。
初心者が5弦ベースを選ぶ際の5つのポイント
5弦ベースはその特有の音域と多様性から多くのベーシストに人気があります。しかし、その選び方にはいくつかのポイントが必要です。以下では、5弦ベース選びの際に考慮すべき要素を細かく説明します。
- ネックの握りやすさ
- フレット数の選択
- ピックアップの種類
- ボディの材質
- 予算
1. ネックの握りやすさ
5弦ベースは弦が一本多いため、ネックが太くなることが多いです。大きな手の人には問題ないかもしれませんが、小さな手の人は握りにくく感じることがあるかもしれません。店舗で実際に試奏して、手に合ったものを選びましょう。
2. フレット数の選択
フレット数はベースの音域を示します。多くの5弦ベースは24フレットを持っており、これにより高音域での演奏が可能となります。しかし、必ずしも多いほうが良いというわけではありません。自分の演奏スタイルや好みに合わせて選ぶことが大切です。
3. ピックアップの種類
ピックアップはベースの音色を決定する重要な部分です。シングルコイルやハムバッカーといった種類があり、それぞれ特有の音色があります。ジャズやファンクにはシングルコイル、ロックやメタルにはハムバッカーがおすすめです。
4. ボディの材質
木の種類によってもベースの音色は変わります。アルダーやマホガニーなど、様々な木材が使用されています。音色の違いを理解し、自分の好みに合わせて選ぶことが大切です。
各木材の特徴
アッシュ | アルダー | マホガニー | バスウッド |
・明るくて打撃感のあるトーン | ・中域の豊かなトーン | ・暖かく、豊かな低中域 | ・均整のとれたサウンド |
・中〜高域が際立つ | ・バランスの良いサウンド | ・持続音が長い | ・中域が強調され、低〜中域のレスポンスが良い |
・木目が美しい | ・普遍的に使用されるベース・ギターの木材 | ・重めで、しっかりとした作り | ・軽い |
・比較的重い | ・クリーミーで滑らかなサウンド | ・価格が手頃で、エントリーモデルによく使用される |
ボディの材質の特徴についてはこちらの記事をご覧ください。
5. 予算
高品質な5弦ベースほど価格が高くなりますが、初心者向けには手頃な価格のモデルも多数市場に出ています。まずは予算内での最適なモデルを選び、徐々にグレードアップすると良いでしょう。
価格帯の目安
初心者用モデル | 1万円〜5万円 |
中級者用モデル | 5万円〜15万円 |
上級者用モデル | 15万円以上 |
5弦ベースを使用するベーシスト
5弦ベースを使用しているベーシストと動画を紹介します。
- ずっと真夜中でいいのに。
- 新井和輝 / king Gun
- 武田祐介 / RADWIMPS
- Ryota / ONE OK ROCK
『勘ぐれい』 / ずっと真夜中でいいのに。
『白日』 / king Gun(新井和輝)
「おしゃかさま」 / RADWIMPS(武田祐介)
「Re:make」 / ONE OK ROCK(Ryota)
初心者向けの5弦ベースの選び方とおすすめモデル
5弦ベースは、通常の4弦ベースよりも一つ多い弦を持つことで、より豊かな音域を持つ楽器です。初心者が5弦ベースを選ぶ際、いくつかのブランドやモデルが特におすすめされています。以下に、初心者に適した5弦ベースのモデルをいくつか紹介します。
PLAYTECH / AB-520 Cherry Burst
サウンドハウスのオリジナルブランドであるプレイテックから発売されている5弦ベースです。
最大の魅力は圧倒的な「安さ」そしてコスパの良さです。
なんとこのベース役24000円と言う破格の値段なのに、「アッシュ」と言う上位モデルにも使用される木材をボディに使用しています。
さらに、2バンドイコライザを搭載しているため多彩な音作りが可能です。
\ 最安値!楽器通販最王手! /
ベースを始める際に必要なチューナー、アンプなどが揃っている初心者セットもあります。
\ 最安値!楽器通販最王手! /
Ibanez / GSR205
アイバニーズのGIOシリーズは、初心者向けにデザインされており、手頃な価格帯でありながら高品質です。
取り回しのしやすい軽量&コンパクトなボディ、握りやすい細めのネックは5弦ベースを始める初心者にもぴったりなモデルです。
\ 最安値!楽器通販最王手! /
YAMAHA / BB235
YAMAHA / BB235は世界のYAMAHAが販売する高いコストパフォーマンスを実現するエントリーモデルです。
ボディに使用されるアルダーをはじめ、各種パーツはエントリーモデルの枠を超え、初心者〜中級者でも満足して使用できるモデルになっています。
\ 最安値!楽器通販最王手! /
SQUIER / Affinity Jazz Bass V
伝統的なジャズベタイプの5弦ベースが欲しいと思ったのなら、スクワイヤのAffinity Jazz Bassがオススメです。
スクワイアはフェンダーのサブブランドで、フェンダーの高品質な設計と製造技術を受け継いでいる唯一のブランドです。
正規の「ジャズベース」や「プレシジョンベース」はフェンダー、スクワイアから販売されている物のみです。
他メーカーから発売されているものは厳密には模造品と言う扱いになります。
スクワイアのAffinity Jazzシリーズは伝説的なデザインと典型的なトーンを備えたベースのラインナップです。
ボディも軽量で初心者にも扱いやすい仕上がりになっています。
\ 最安値!楽器通販最王手! /
YAMAHA / TRBX605FM
TRBXシリーズは、モダンなデザインと高い演奏性を持つモデルです。
立体的にカットされたフレイムメイプル/アルダーのラミネートボディ構造が最高にクールで高級感を演出します。
3バンドEQ、アクティブ・パッシブ切り替えスイッチを搭載するので、アクティブ⇄パッシブを自由に切り替えが可能。
また、握りやすくスリムなデザインを施したネックが高い演奏性をサポート。
初心者〜上級者まで使える1本です。
筆者も初めての5弦ベースとしてYAMAHA /TRBX605 FMを購入しました。大変満足できると太鼓判を推せる1本ですよ。
\ 最安値!楽器通販最王手! /
筆者のYAMAHA /TRBX605 FMを購入した際のレビュー記事はこちら
5弦ベースについてのよくある質問
ここでは5弦ベースについてのよくある質問を集めました。
Q1. 5弦ベースは初心者には難しいのですか?
初心者でも5弦ベースは挑戦可能です。ただし、4弦ベースよりも弦が1本多いため、慣れるまでの練習が必要です。
上達には練習が一番大事なのは4弦も5弦も変わりません!
Q2. 5弦ベースの追加の弦はどのような音を出しますか?
5弦ベースの追加の弦は通常、低いB弦として追加され、より広い音域を提供します。
Q3. 初心者が5弦ベースを選ぶ際、最も注意すべきことは何ですか?
5弦ベースを選ぶ際、ネックの太さや弦間の距離、重さなどの物理的な特徴に注意して、自分の手や演奏スタイルに合ったものを選ぶことが重要です。
1本目のベースが5弦ベースで、2本目に4弦ベースを購入すると、逆に4弦ベースが弾きにくいと感じる事もあります。
Q4. 5弦ベースは4弦ベースよりも維持費がかかりますか?
はい、5弦ベースは以下の理由から4弦よりも維持費がかかると言う事ができます。
- 弦のコスト:5弦ベースには弦が1本追加されているため、弦を交換する際の費用が4弦ベースよりも高くなります。
- パーツの特殊性:5弦ベース専用の部品やアクセサリーは、一般的な4弦ベース用のものよりも高価な場合があります。
ベースのパーツで一番換える「弦」を比較
大手楽器通販サイトであるサウンンドハウスにて大手弦メーカー2社とサウンドハウスのオリジナルブランドのプレイテックの価格を比較してみました。(2023.10月時点)
比較に結果、大手2社は約1000円ほどの価格差があり、サウンドハウスのオリジナルブランドであるプレイテックのベース弦では、5弦ベースの交換弦の方が約300円程高いと言う結果になりました。
メーカー | 価格(4弦) | 価格(5弦) |
---|---|---|
ダダリオ | 約2800円 | 約3800円 |
アーニーボール | 約2700円 | 約3700円 |
プレイテック | 約700円 | 約980円 |
ダダリオ 5弦ベース用交換弦
アーニーボール 5弦ベース用交換弦
プレイテック 5弦ベース用交換弦
まとめ
5弦ベースはひと昔前まではハードロックや、メタルなどのみで見かけるマニアックなベース でしたが、近年ではJ-POPなど一般的な音楽でも目にする機会が増えてきました。
軽量なボディ、スリムなネックを搭載した初心者にも使いやすいモデルも多く販売されています。
「欲しくなったら買い時」
後悔のないように、自分に合った5弦ベースを見つけましょう。
コメント