【ベース弦 張り替え時期】 購入時に確認するべき5つのポイント

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こんにちは てらです。
ベースの弦の張替え時期を迎え、いざ張替えようと思ったら…


ベース弦のパッケージに記載されている謎の数字や言葉を見て何を買えばいいのかわからなくなっていませんか?

うさな

同じメーカーでも、色が違うパッケージがあったりして何を買えばいいのかわからないの。

弦の寿命について

ベース弦に限った事ではありませんが、メーカーや種類など数多くの張替え用弦が存在します。
中には自分のベースに取り付けできない物もあるので注意が必要です。

筆者は初心者の頃に自分のベースに張れない弦を買ってしまいお金を無駄にした経験があります。

そんな経験も経て、ベース歴20年以上でベース弦の張替えを数えきれない程してきた筆者がわかりやすい画像付きでベース弦の種類やゲージ、スケールについて解説していきます。

この記事を読めば自分に合ったベース弦がわかり、購入時に迷う事がなくなりますよ!

目次

張替え用ベース弦で抑えるべきポイント

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店頭のベース弦

弦の種類は音や弾きやすさにとても影響を与える重要なポイントです。
何を選ぶかで音色、弾き心地、値段などが変わってくるので自分に合った弦を見つけましょう。

張替え用ベース弦の見るべきポイントは下記の通りです。

押さえるべきポイント
  1. 自分のベースの弦の本数
  2. スケールサイズ
  3. ゲージ
  4. 材質
  5. 形状

弦の本数

まず、自分のベースの弦の本数をあらかじめ確認しておきましょう。
と、言っても流石に自分の持っているベースの弦の本数を知らない人はいないと思いますが。

弦のパッケージは同じブランド内の同じシリーズだと似ていて、日本語表記ではないのでよく確認して購入しましょう。

スケール

大変重要なポイントです。


ベースの弦はスケールの違った物を購入してしまうと張る事が出来ない事が多いので注意して選びましょう。

ダダリオ スケール画像

見本としてダダリオのEXLシリーズを用意しました。
ダダリオのベース弦は絶対にどこの店にも置いてあるはずの定定番中の定番です。

ダダリオ公式HP

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ダダリオのパッケージでは画像の黄色枠の様に右上にスケールサイズが表示されています。

各ベースのスケール

スクロールできます
ロングスケール34インチ(864mm)ジャズベ、プレベ など一般的なベース
ミディアムスケール32インチ(814mm)SGなどギブソン系のベース
ショートスケール30インチ(762mm)ムスタングなど
スーパーロングスケール35インチ(889mm)
36インチ(914mm)
多弦ベース
裏通しタイプ
スケールサイズと代表的なベース

スケールはパッケージに記載されているので確認してから購入しましょう。
ダダリオの場合はパッケージ右上に記載されています。

スケールとは

ナットの端からブリッジ・サドルまでの距離をいいます。
ナット、ブリッジ・サドルについてはこちらを参照

【完全版】これを読めばきっとわかる!!ベースの各部分名前!

ゲージとは?

ゲージとは弦の太さの事をいいます。

ダダリオ ゲージ画像


上記の画像の黄色枠で囲ってある部分に4つの数字が書いてあります。

上から1弦,2弦3弦,4弦を表しています。
この黄色枠内に書かれている各数字は各弦の太さをインチ表記で表し、それを1000倍にした表記です。

1インチって何ミリ

1インチ=25.4mm

1インチ=25.4mmである事を踏まえ1弦を例にすると
45÷1000=0.045インチ
0.045×25.4=1.143mm

つまり、1弦の太さは1.143mmになります。

見本で撮影した物はダダリオのEXLシリーズ中のレギュラー・ライト・ゲージと言う種類で中間のゲージになります。

ダダリオのワウンド・ラウンド弦は多くののバリエーションがありますが、ベーシストによく使用されているのは下記の3種類のゲージになります。

レギュラー・ライト・ゲージ45・60・80・100
レギュラー・ライト・トップ/ミディアム・ボトム45・65・85・105
ミディアム・ゲージ50・70・85・105
ダダリオゲージトップ3表

5本弦のセット弦のパッケージであれば当然数字が5つ書いてあります。

このようにパッケージにはゲージがわかりやすく標記されているので確認して購入するようにしましょう。

ゲージが違うと何が変わるのか?

ゲージが変わる事で変化するものは下記の通りです。

  • テンション(弦の張力)
  • 弦の押さえやすさ
  • 音色

これを踏まえて太いゲージ、細いゲージの特徴を見てみましょう。

太いゲージの特徴

押し出す様にパワーある中低音が出ます。
しかし、テンションが高くなるため細いゲージに比べピッキングにも力が必要になります。
また、押弦にも力が必要になります。

太いゲージを使用するとテンション(弦の張力)が高くなるので、ネックが反りやすくなるので注意しましょう。

向いているプレースタイル

ピックで8ビートをルート弾きする人

細いゲージの特徴

高音域が増えてブライト(明るい)な音色でサステイン(音の伸び)も長い。
テンション(弦の張力)が弱くなる為、弾く際のピッキング、押弦の力は楽。

向いているプレースタイル

テクニカルなプレイやスラップをする人、初心者

素材

ベース弦ではいくつかの素材が使用されます。
ここでは代表的な素材を紹介していきたいと思います。

ニッケル

弾きやすく、音色は癖がなく色々なジャンルに合います。
素材に迷ったり、わからない場合はニッケルを選んでおけば間違いないです。

ステンレス

ニッケルの次にポピュラーな素材。


手触りはニッケルよりもザラザラする様に感じる。
音色としては高音域が出やすいためスラップなどに向いている素材です。

また、錆びにくいと言う特性もあります。
しかし、硬い素材ですので、フレットを消耗しやすい傾向にあります。

ナイロン

ベースのピックアップの構造上ナイロンだけだとピックアップは反応せず音が出ないので、スチールの芯線にナイロンのチューブをかぶせた構造になっています。

音色としてはサステイン(音の伸び)が短く、ウッドベースやアコースティックベースの様な音色が出ます。
テンションも緩い。

表面にナイロンを使用している事でフレットや、指板への摩擦も軽減されます。

ブロンズ

銅と錫を8:2で混ぜた合金ででいている弦。

音色としては落ち着いたまろやかな音が出るため、ジャズなどに使用されることが多いです。

コーティング弦

エリクサーなどが製造するニッケルやステンレスの弦の表面を樹脂などでコーティングしたものです。

音色はニッケルやステンンレスよりも少しマイルドな音色です。

コーティング弦一番の特徴は弦の寿命の長さです。
表面をコーティングする事で弦の金属部が指や空気に触れない為酸化しずらい構造になっています。

しかし、価格が高い傾向にあります。
それでも、弦の交換頻度を考えたらコストパフォーマンスは悪くないです。

形状

弦にはいくつかの形状があり、それぞれ特徴があります。
代表的ないくつかを紹介します。

ダダリオのパッケージには左上に表記されています。

daddario-shape
ダダリオの形状表記

ベース弦の構造

テイラー

まず、ベース弦の構造について簡単に説明しておくね!

ベース弦は低い音域を出すために、全ての弦が芯線(中心の核となるピアノ線)に巻線を巻いたラウンド弦と呼ばれる物です。

現在使われている標準的なゲージのベース弦であれば下記のように巻線が巻かれています。

  • 1弦=1重
  • 2限=2重
  • 3限=2重
  • 4限=3重

2重以上巻かれている場合は1重毎に逆方向に巻線が巻かれています。

実際にラウンド・ワウンドの4弦の巻き線を外してみた画像です。
3重に巻き線が巻かれている事がわかります。

ラウンド・ワウンド

ラウンド・ワウンド図

一番一般的な形状のベース弦

芯線に断面形状が円形の巻線を巻きつけた構造の弦。
そのため表面は半円が並んだ様な形状になり、ザラザラとした手触りになります。

倍音を多く含み、張り替えたばかりの頃はブライトでギラギラした音が特徴的でスラップに向いている。

弦がフレットなどに当たって発生するビリつきが他の形状の弦より目立ちやすく、フレットも減りやすい。

フラット・ワウンド

フラット・ラウンド図

芯線に断面形状が長方形のリボン状の巻線を巻きつけた構造の弦。

ラウンド・ワウンドに比べて倍音の成分が少なく、アタックは強いがサステイン(音の伸び)は短めです。
スライドノイズ(弦を移動する際に出るノイズ)が出にくいと言う特性を持っています。

ジャズ系ベーシストが使用する事が多く、フレットレスベース(フレットがないベース)にも相性がいいと言われています。

ハーフ・ラウンド

ハーフ・ラウンド図

ラウンド・ワウンドとフラット・ワウンドの中間にある様な構造のベース弦。
芯線に断面形状が円形の巻線を巻きつけてから表面を研磨し平坦にした構造の弦。

ハーフ・ラウンド、グラウンド・ラウンド、ブライト・フラッツなどブランドによって名所が異なる。

音色もラウンド・ワウンドとフラット・ワウンドの中間の様な音色。

まとめ

今回のまとめです。

1.自分のベースの弦の本数を確認しましょう。

一般的なベースは4本弦ですが、多弦ベースの際はそれに合ったセットを購入しましょう。

2.スケールサイズを確認しましょう。

自分のベースのスケールサイズを確認しておきましょう。
大体のベースは「LONG SCARE」ですが、多弦ベースやギブソン系、ムスタングを使用している人は注意が必要です。

スクロールできます
ロングスケール34インチ(864mm)ジャズベ、プレベ など一般的なベース
ミディアムスケール32インチ(814mm)SGなどギブソン系のベース
ショートスケール30インチ(762mm)ムスタングなど
スーパーロングスケール35インチ(889mm)
36インチ(914mm)
多弦ベースなど
スケールサイズと代表的なベース

3.ゲージを選びましょう

弦の太さを選びましょう。

太いゲージの特徴

  • 押し出すようなパワーある音
  • 中低音が出やすい
  • ピッキング、押弦に力がいる
  • ネックに負担がかかりやすい

細いゲージの特徴

  • 高音域が出やすい
  • ブライトな音色
  • サステイン(音の伸び)も長い
  • ピッキング、押弦が楽

初心者のうちは弾きやすさ重視で細いゲージを選ぶと良いでしょう。

4.材質を選びましょう

  • ニッケル
  • ステンレス
  • ナイロン
  • ブロンズ
  • コーティング

エレクトッリックベースでよく使用されている一般的な素材はニッケルかステンレスです。
迷ったらニッケルを選べば間違いないです。

5.形状を選びましょう

  • ラウンド・ワウンド
  • フラット・ワウンド
  • ハーフ・ワウンド

エレクトッリックベースで一般的によく使用されている形状はラウンド・ワウンドです。
迷ったらラウンド・ワウンドを選ぶと良いでしょう。

自分に合った弦を探そう!

弦はベースの音色や、弾き心地を決める大事な部分です。


自分に合ったベース弦を見つける事が上達や、
オリジナリティを出す事に繋がって行くと言っても過言ではありません。

色々試してみて、自分に合った弦の見つけ出しましょう。

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